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2006年03月02日

半分の月がのぼる空 #5、#6

「里香はどうなったんですか?」

倒れた里香は、とりあえず無事。
「どうにか落ち着いたよ」
そうとだけ伝える夏目が腹立たしげに裕一を詰る。
「お前みたいなヤツが、なんでここにいるんだよ! 何かの嫌がらせか!?」
夏目は、二人と自分の過去を照らし合わせてしまい、その苦しみから逃れられない。
 >> だからといって、高校生の入院患者にあたるのは、どうだろ?

面会謝絶の里香に会うことが許されない中、亜希子が1分だけ時間をくれる。
会話をするでもなく、そっと指を触れ合うだけ。
「またね、裕一」

1分の逢瀬がさらに裕一を空しくさせたのか、またしても脱走。
そして偶然に、亜希子の友達・みさこに遇う。
みさこの車に乗ってしまう裕一。
「捕まったら怒られるね。亜希子、怖いモンね」
 >> 怖いです、半端なく。

何気なく立ち寄ったみさこの部屋。
都落ちしたみさこも同じ空虚な心境で、裕一を抱こうとする。
が。
恐怖の大王亜希子と夏目がやってきて、未遂に終わる。
裕一とみさこを殴った亜希子、連れて帰る車中で裕一にくぎをさす。
「しゃべんなよ、裕一。里香に言ったら、マジであんたコロすよ!」

揺れる裕一とは逆に、手術を受けると決意する里香。
「生きたいから」
今までそんなことを言ったことがない里香にそう言わせたのは、裕一の存在。
再びつかの間の逢瀬。
「本、読んでいいよ。でも、ゆっくり読んでね」

里香は、亜希子が裕一の部屋からしっけいしてきた裕一の子供の頃の写真を、お守り代わりに足に貼り付けて手術に挑んでいる。

長い長い手術の間、里香が読むことを許してくれた「チボー家の人々」を読む裕一。
その一節に、目を留める裕一。
「命をかけて、君のものになる」
里香の決意を目の当たりにし、涙する、裕一。

―― 空には、半分の月――


手術が終わり、待ち構えていた裕一に夏目が言ったのは
「戎崎、多分お前にとっちゃ、最悪の結果だ」

「どういうことですか!?」
手術はこれ以上ないくらいに成功したというものの、夏目はそれ以上のことを教えてくれない。
いつもは怖い亜希子がつとめて明るいのも何か妙。
「最悪って何なんですか?」
「お前がここにいたことだよ」
それは、裕一が”里香に出会ってしまったこと”を指して言ったこと。

里香はICUから病室に戻ったものの、母親からの申し出で裕一は里香に合わせてもらえない。
それを淡々と忠告する夏目。
「お前は里香の、家族でもなんでもない。ただの友達だ」

裕一を冷たくあしらってきた夏目、本心はそうではない。
夜のナースステーションで、亜希子に自分の話を語りだす。

自分にも里香と同じ病気を抱えた妻がいて、名医だエリートだと言われてきた自分を捨てて彼女のために過ごした数年間。
そして彼女は病魔に勝てず、この世を去り、残された空しい自分の身の置き場がみつからない夏目。

そんな夏目でも、裕一と里香をこのまま終わらせてしまうわけには行かないと思っている。
「運命とか未来って、押し付けられるもんなんだと思っていたか?
 お前次第なんだよ、運命も未来も。
 里香のためだと思えば何でもできるだろ?
 本当に欲しいものは掴み取れ! お前の両手は、そのためにあるんだぜ・・・」
 >> 思わず、自分の両手、見ちゃった・・・

「俺たちには、時間がないんだ!」
何が大切なのか気がついた裕一は、強硬手段で(屋上からぷら下がり、窓から侵入)里香の部屋に入り込む。
やっと合えた里香の前では、そんな激しさは消え、また穏やかな二人の時間が訪れる。
「なぁ、里香。そばにいていいか? ずっと、ずっとさ、そばにいていいか?」
「そんなに永くないよ・・・」
「うん」
「でも、短くもないよ」
「分かってる」
「私のために、何もかも諦めなくちゃいけなくなるよ」
「それも分かってる」
全ての状況を受け入れた裕一が里香に告げた、優しくて力強い言葉。
「ずっと、一緒にいようぜ」

『その時、空には半分の月が輝いていた
 満月のように明るくはないし、世界は闇に解けているけど、
 でも、確実に今を照らし、輝いていた・・・』


裕一と里香を通して、夏目は自分を取り戻せるかもしれない。
亜希子「里香は今、思いっきり幸せだよ」
夏目 「残される方はどうなるんだよ?」
亜希子「耐えるんだね」
夏目 「あっさり言うなよ」
亜希子「じゃあ、一番大切だったのは何? 自分の幸せ? それとも大切な人の幸せ?」
 >> 亜希子姉さん、その言葉を噛み締めて生きて行きます!!

元気になった二人はあの「砲台山」の頂に立つ。
「里香、俺さ、絶対お前のこと×××××」
「二度目だね、その言葉・・・」
初めて二人でココに来た時、意識が途切れる瞬間に口にした言葉を裕一が繰り返す。

-- そう、僕たちはこうやって生きていくんだ --


原作はもっと続いているみたいだし、裕一が「砲台山」での言葉が気になる・・・
【半分の月がのぼる空 1】 2006/02/27 電撃文庫
【半分の月がのぼる空 2】 February 2004
【半分の月がのぼる空 3】 September 2004
【半分の月がのぼる空 4】 February 2005
【半分の月がのぼる空 5】 September 2005
【半分の月がのぼる空 6】 February 2006

【半分の月がのぼる空 one day】 2006/01/27 メディアワークス/電撃ビジュアルノベル
「ずっといっしょにいよう」 半分の月がのぼる夜に、交わした約束、確かな言葉。
今日、僕・戎崎裕一と秋庭里香は退院する-。普通の少年と少女の、だけど「特別」な1日の物語…。

最近はDVD化が早いね・・・
DVD【半分の月がのぼる空1】 April 19, 2006 ポニーキャニオン
DVD【半分の月がのぼる空2】 2006/05/17
DVD【半分の月がのぼる空3】 June 21, 2006

スズの普通の男の子の役って初めてだ・・・
良かった、とっても。
切ないけど、優しくて、温かくて。
頭悪いキャラやはちゃめちゃなスズも似合ってて好きだけど、こういうスズも好きだなぁ。

病気や入院って、してみないとその気持ちが分からないもので、
以前入院した時に毎日感じていた淋しさを思い出しちゃいました。


◆純粋に愛や未来を誓えるというのは、なんと素晴らしいことでしょう!!(泣)
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2006年03月02日 02:03  « 前の記事 | TOP | 次の記事 »

コメント

最終話、捕り逃したので、今回すっごい嬉しかったです!

夏目先生と亜希子さんって結構良いペアだと思うんですけど…どうでしょうね!

鈴さんの何の能力も無くて、ロボットにも乗らない、普通っぽい少年役って逆に新鮮でした!ああいう感じも良いですね~。

投稿者 めぐぅ : 2006年03月04日 23:13

わっ☆
喜ばれちゃった♪

初めはね、病気がテーマの暗くて重い話かと思ったんですよね。
でも、とてもいいお話でした・・・

夏目先生と亜希子さん、少し悪ぶったところが似たもの同士で良いですね。

普通のスズをこれで初めて体験しましたが、良いね、とても。
春からのアニメでもスズに会いたいなぁ・・・

投稿者 ちいち(管理人) : 2006年03月05日 17:17